M.W.クレイヴン「ブラッディダイスの殺人・下」

ピーナッツ🌜

M.W.クレイヴン「ブラッディダイスの殺人・下」を読みました。

ブラッディダイスの殺人 下 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ブラッディダイスの殺人 下 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫)

早川書房

Digital Ebook Purchas

面白かったです!

ポー&ティリーシリーズ第7作目の下巻です。


上巻の感想

↓


上巻では、ポーが拉致されたところで終わりましたが、ポーを拉致したのは保安局でした。

天才ティリーの分析によって、犯人の行方は知れないものの、誰が犯人なのかがわかったのですが、その犯人は元保安局にいた男でした。

ポーは犯人の動機を突き止めるのだが、そこに新たに犯人の目撃情報が寄せられて・・という話。


動機は元妻が幸せになることが許せなくて、外堀から固めて自殺に追い込んでやろうという酷いものでした。保安局にいた男なので、人心掌握は大の得意、尚且つ冷徹な考え方の持ち主なので、20人以上という大量殺人を起こしても平然としています。

しかも頭がいいので、警察の捜査をあざ笑うかのように、警視長まで殺してしまう・・メイザーズ警視長、いいキャラだったのに・・まさか殺されるなんて。


上巻の冒頭で、ティリーが死んだようなのを匂わせるところから始まってましたが、ティリーは絶対に死なない!と信じていたので、これはポーが仕掛けた壮大な罠だろうなと思ってました。だから、それほどどんでん返しという感じはなかったんですが、それでも面白かったです。

デスチェアの殺人に登場したクララのもう一人の人格が、ポーの捜査に結果的に協力してくれたことになったんだけど、あの人格、完全に狂いすぎてて、逆に好きだと思っちゃいました。前歯をカミソリのように細くとがらせるって何??人間、狂うと何でもできるんだなあ。


SNSを駆使することで世論を動かしたり、どの世界でもあるマスコミの手のひら返しなど、風刺的な意味合いも込められていて、最後はスピード感を持って終わりました。

新任の警視長、腹立つねーでもああいう人間って多いからね。


無事に解決して、ポーはドイルと結婚!そしてティリーと一緒に探偵事務所を開くことに。

このシリーズ、まだ続いているようなので、とても楽しみです。

これまで警察内部で色んなしがらみがあったけれど、これからポーとティリーはのびのびと活躍してくれそうです。

ハラハラする展開の中、ドイルの酔っぱらいのおじさまとか、ポーの愛犬とか、可愛らしいキャラも多くて楽しく読み終わることができました。


そしてイギリスの風景描写も私は好きでした。懐かしいんだよな・・