荒木あかね「おむこさんは殺人鬼」
荒木あかね「おむこさんは殺人鬼」を読みました。
面白かった!
昨夜から今朝にかけて、鬼の形相になりながら、一方でずっと泣いてます。大げさではなく、本当に涙止まらないんです。あるミミが言ってましたが、「守ってあげられなくてごめん」。この一言に尽きます。
そしてこの本。
ここ数年の本格ミステリを書かれる作家さんの中では、私はダントツにおすすめの作家さんです。Z世代のクリスティと言われてますが、その名前はハッタリではないよ!私はクリスティフリークですが、荒木さんの1~2作目は、そんな私でもかなり満足できるミステリなのでおすすめです。
今作は、中編5つ収録。
前作に比べると、正直に言うと物足りないかな・・中編だからかもしれない。
だけど優れた文章力と、5つの作品の雰囲気が全てが違っているので、バラバラに読んだら同じ作家さんが書いたとはわからないと思います。
作家さんによって文体に癖とかリズムがあると思うのですが、まだ荒木作品は私は3作目なのでそれが掴めていないからかもしれませんが、とても読みやすく綺麗な文章だなと思います。
DVテーマが多いのは、この作家さんのこだわりなのかな?
全体的に、ほろにがいと感じる作品ばかりでした。
私は一番いいなと思ったのは、「答え合わせ」
最後、義父とは生きている状態で会話をすることができなかったんだけど、長く抱えていた荷物がすっと下ろせたような安堵感がありました。しかし除雪車は怖いよ・・・
そういや荒木作品はさらっとしながらも、犯行内容が結構凄惨なものが多かったんだよね。そこもクリスティと似ているので、好みです。
今度は長編の本格ミステリを読みたいな~待ってます!
そして突然舞い込んできた東野圭吾さんの訃報。
ここ数年も以前と変わらずに精力的に新刊を出されていたので、ご病気とは知らずに驚きました。まだ60代、年齢的には若いけれど、この世に沢山の素晴らしい作品を残してくれて感謝しかありません。安らかに・・。