ファン・ボルム「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」

ピーナッツ

ファン・ボルム「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」を読みました。

面白かったー!


ヒュナム洞でひっそり本屋さんをオープンさせたヨンジェ。

最初は周囲から興味本位で見られるだけだったが、少しずつオリジナル色を出していくようになると、色んな人たちが集うようになって・・・という話。


ヒーリング本です。

ヨンジェは書店を開く前は、とにかく真面目に仕事に打ち込んで忙しい日々をおくっていたけれど、仕事中にパニック障害を起こすようになって会社を辞める。夫との関係もうまくいかなくなって、このままでは駄目だと全てを捨て置いて単身ヒュナム洞へ・・という話。


疲れすぎて自分を失っていたヨンジェが、自分なりの幸せを求めることができた。

それ以外にも、バリスタとして働くミンジュンが就職に失敗したり、無気力症候群に陥っている高校生、正社員として雇ってもらえないことでモヤモヤを抱えているジョンソなどなど。

誰もが抱えがちが悩みを持っている人が登場するので、共感できる人を一人は必ず見つけられる筈。

私は、ジョンソに共感したな・・

仕事場のことじゃないけれど、ご近所に無能な塊の爺さんがいるんだけど、とにかく口だけ出して目立とうとするんです。毎回いい加減にしろよとイライラしてますが、ジョンソが瞑想したり他に集中することでメンタル強くする方法を取得したぞっていうのを読んで、私ももう少し頑張ろうって思った( ´艸`)


ヨンジェは離婚経験者なんだけど、会社員兼作家のスンウとの優しい恋愛すごく好きでした。ただ好きでいるだけとか、旅行先に会いに行ってもいいですか?っていうくだり、とても良かったです。

こういうシーンは映像化したものを見たいなあ。この本、映画化とかドラマ化したら絶対にうまくいくと思う。


ヨンジェが本屋さんをオープンさせたけど、本好きな人の大半は、自分の書店を開きたいって一度は考えたと思う。私もかなり頻繁に考えてるけど、私の場合は、古書店だわ。

新刊も好きだけど、古書の匂いとか見た目が大好きで、囲まれているだけで心が癒される。たぶん子供の時から古書店に出入りしてたからかもしれないけれど、書き込みとかあるとテンションが上がるんだよね。虫も好きじゃないけど、それほど苦手でもないから、紙魚なんかドンと来いだと思ってるし。

波照間島でハブを捕まえながら、誰も来ない古書店を経営するのが夢だわ・・・毎日、起きてからゆっくり開店して、日が暮れるまでぼんやりレジの横で本を読むのが理想。


しかしヨンジェは結局、自分の書店だから空間を大事にしたいという強いこだわりのため、ベストセラー本を置かない決断をしたけれど、それで経営って成り立つのかなあと少し心配になっちゃった。本読まない人も多いし、本が売れない時代だしね・・

本屋さんも商売だし、これからは道楽商売になっちゃいそうだよね・・