帚木蓬生「閉鎖病棟」
帚木蓬生「閉鎖病棟」を読みました。

- 閉鎖病棟(新潮文庫)
- 新潮社
- Digital Ebook Purchas
面白かった・・でもないし、色々考えさせられる本だなと思いました。
映画化にもなってます。・・が、見てません。

- 閉鎖病棟-それぞれの朝-
- Video On Demand
年齢などが改変されてますね・・みなさんの感想を読んだけど、見る必要はないかな・・?
作家さん自身も、元精神科医ということで、リアルな現場ってこんな感じなのかなあと思いました。
精神科に通院っていうだけでも、まだまだ色眼鏡で見られるのに、病棟に入院となると完全にあっち側というのか、関係ない人たちかと正直思っていました。
でもそれは植え付けられた誤解で、当然ながら、入院している人たち一人ひとりに人生がある。
しかもそれがフツーに生きている人と大きく変わるところはなく、少しのズレによって人生がこうも変わるものかと考えさせられました。
患者さんの視点だけでなく、患者さんの家族の言い分も理解できるし、周囲からはおかしいとみられていても、それぞれ色んな想いを抱えているのが人間らしい。
さいきん障害児という言葉もよく見聞きするようになったけれど、当人だけでなく家族も巻き込むことになるから、正解がなくて難しいんだよね・・
うちの近所にも、大きな家に住んで偉そうにしている人がいますが、実はその人には精神に障害を持った子がいるのを知っています。
周囲には必死で隠していますが、ちょっとしたことで、遠くにいる施設に入れていることを知りました(この経緯はちょっと言えないけれど・・)存在自体を消しているようです。
他人からすると、障碍者であろうと隠す必要はないし、一緒に暮らせばいいのにって思うんだけど、当人からするとそうじゃないんでしょうね・・
私も学生の時に、ボランティアサークルに入っていたことがあって、障碍を持つ子供との交流会に参加をしてました。その時に子供たちのお母さんと接する機会があったけれど、心労っていうのを感じるんですよね・・まだ学生だったし、何もできなかったし、彼らの苦労の1%も理解してなかったと思うけれど、何だか辛かった。
精神病院って、色んな症状の人が入っているのも知らなかった。
あと犯罪者の中に、精神疾患だったからで片付けられることが多くて、無罪のようになることもあったから腹立たしく思っていたけれど、そう簡単に判断できるものじゃなかったんだなと思った。
やっぱり報道って、どうしても表面的になるし、スポンサーがついているから意向もあるし、人間って自分に都合のよいことだけピックアップするから・・・視野を広げなきゃなと思いました。
