小田菜摘「花嫁の選択 銀の森の姫は風の大地に向かう」
小田菜摘「花嫁の選択 銀の森の姫は風の大地に向かう」を読みました。

- 花嫁の選択1 銀の森の姫は風の大地に向かう (集英社コバルト文庫)
- 集英社
- Digital Ebook Purchas
まあまあ、でした。
花嫁の選択シリーズ、第1弾。
コバルト文庫レーベルなので、ティーン向けだと思ってましたが、読んでみるとなかなか政治の駆け引きやら、宗教の葛藤などもあって奥深かったです。
主人公のイリーナは、フレンドルという国の公女で、小さい頃から決められたミハイルという許嫁がいる。
ミハイルは立派な青年に育ち、フレンドルの後継ぎとして遠征から帰国した矢先に、フレンドルなどを狙っているオルドブライという国から姫を嫁がせるようにと言い渡される。
イリーナは、自分ができることは国のために役立つことだと決心して、オルドブライに赴くのだが‥という話。

イリーナが、オルドブライに出向くまでに、オルドブライの国の息子であるアスライと偶然に森の中で出会っていて、悪い気持ちは抱いていません。
だから、イリーナがオルドブライのところに行っても、どうせラブラブハッピーな展開になるんだろうと勝手に思ってましたが、そうではなかった、というのがこの本の面白いところ。
アスライも、自分の出生に葛藤を抱えていて、攻める側の国に立つことの苦しさを感じている。
許嫁のイリーナを送り出さなければならなかったミハイルも、国を背負う責任があるからこそ、彼女を手放さななければならない苦しさがある。
イリーナが主人公で、彼女の視点で物事が描かれているけれど、2人の男性の葛藤や正義もわかるからこそ、自分も読みながら、これどうしたらうまくいくんだ?と考えながら読みました。
そこに宗教の問題まで加わってきて、なかなか複雑です。
正解を出すのが難しいテーマでもあるので、楽しいな~と思いながら読むことはできなかったため、感想はまあまあかな。

最後、アスライは国の王子を退く決断をしたけれど、どうやって生活するんだ?という心配や疑問が出てしまった・・
どうやら続編があるようで、しかも持っているので、続いて読みます。