矢樹純「夫の骨」

- 夫の骨 (祥伝社文庫)
- 祥伝社
- Digital Ebook Purchas
面白かったー!
9つの短編が収録されていますが、どれも甲乙つけがたい、面白い作品ばかりでした。
さいきん矢樹純さんの「撮ってはいけない家」が結構人気になっていると思います
↓
でも個人的には全体的にとっちらかった印象があって、それほど満足度が高くなかったんです。
ただ読んだときに、文章が読みやすいし、それぞれのエピソードは面白いので、他の作品を読んでみたいと思いました。
それで、早速他の作品をゲット。

予想どおり面白かった・・!
どれも面白いのですが、特に「朽ちない花」「絵馬の赦し」「虚ろの檻」が好きでした。
「朽ちない花」では、主人公の考え方が好きでした。
介護をしているときに、ちょっとした変化を書き留めていくうちに、物事を冷静に見極められるようになる。それが、くだらない男に出会ったときの対処法にもなったというもの。
いいね~こういう女性!大好きです。
「絵馬の赦し」は読んでいて、母の愛を思い出しました。
私、中学生の時にいじめられてたけど、母親がいつも見守ってくれていたせいか、自分を卑下することは一度もなかった。
逆に、なんであんなくだらない女(自分よりアホで、醜くて、経済的にも劣っている)に、こんなに親に大事にされている自分が暴言を吐かれなければならないんだろうって、いつも疑問に感じていた。
親がこうやって守ってくれてたんだ・・と思い出し、親孝行をしなければと強く感じました。
「虚ろの檻」は、愛犬家だということもあり、ワンコの澄んだ瞳にやられちゃいました。
あと人生を新しくやり直す、前向きな女性が好きです。

イヤミスという触れ込みでしたが、最初は不穏ではあるものの、結果的にはそれほど悪くないという結末のものが多かったので、読後感は良かったです。
もう1冊、他の作品も手に入れたので、続いて読みます。