J.D.ロブ「堕天使たちの聖域」イヴ&ローク39
J.D.ロブのイヴ&ロークシリーズ第39弾「堕天使たちの聖域」を読みました。
とても面白かったです!
このシリーズは毎回面白いのですが、今回はストーリーがいつも以上に面白かったので、大満足でした。
ロークが新しい事業を行うために購入した建物の中に、ビニールに包まれた少女の遺体が12体も見つかる。
15年前、その建物には青少年を保護するための「サンクチュアリ」という施設があった。
イヴは、「サンクチュアリ」の関係者に話を聞きに行くのだが・・という話。
「サンクチュアリ」を運営していた兄妹は、新しい場所で「HPCCY」という少年少女の保護施設を運営していました。
こういう施設って何だか怪しいんじゃないかな・・と思っていました。
でもこの兄妹は違った・・良かった・・
最後に近くなるまで、犯人が誰かわからなかったので、そこも楽しめました。

ネタバレになりますが、犯人はHPCCYを運営する兄妹の弟で、15年前にアフリカでライオンに食べられたと思われていた男でした。
この小説って、近未来設定なのに、アフリカの描写は昭和だったんで、え??と思ってたんです。アフリカでライオンに食べられるなんてことある?って。
でもつい先日、ケニアで民家にいた人がライオンに襲われたって記事を読んだので、あながちありえないことでもないんだなーと驚きました。
兄妹は、弟の犯行を本当に知らなかったことが救いだったわ・・
もし知っていて、隠蔽に手を貸していたのであれば、この保護施設すら信用できなくなっていたから。
それに兄は、弟を殺したんじゃないかと思ってましたが、精神病院に隔離をしていたという展開も良かった。安易に人の命を奪う展開にしたら、兄のやっていることが偽善に思えちゃうから。よく練られたプロットだなあと唸らされることが多かったです。
イヴの分析として、弟は1人目を殺したときは、精神がまだまともだったということ。
でもあの家庭で育ってきたから、それが許されないことだというのもわかっていて、心が壊れたということ・・・うーん、考えられているなあ、奥深い。
日本も居場所がない少女や少年を集めて、犯罪に巻き込んだりする大人がいるということが、以前から問題になっているけれど、アメリカも同じだよね・・
なんかさー、子どもを利用するクズもいるけれど、助け出そうとする人たちもいること。
強く生きられるようにするため助けようとする人もいることが、この本を読んでいて救いになりました。

今回は、メイヴィスの過去も明らかになって。。。イヴとの女の友情が素敵でした。
2人共、口が堅いところがいいんだよね~しかしメイヴィスも苦労したんだな・・
今幸せになっていて、本当に良かったとしみじみ思う。
メイヴィスのムスメちゃんが、イブのことをダスダスいうのが可愛すぎる・・サマーセットもメロメロになるわな。
あと新キャラが登場。
骨の専門家であるドゥインターは、まだ今のところは好きなキャラじゃないけどな~モリスとくっつくの??まだ好きになれないので、その展開はちょっと待ってくれ。
エルシーは、複顔師。彼女はいい感じですね~双子ちゃんを出産予定だけど、今後関わってきそうな気がする。
そしてセバスチャン!!彼絶対に出てくるよね?ロークも気に入った感じだし。
セバスチャンは、さまよう少年少女を保護しながらも、この世知辛い世の中を生き抜いていくために不法なことも教える男。
警察官のイヴとは反する部分もあるけれど、人柄がよさそうなので、協力者になりそう。
続いて、40巻を読む!!
