恒川光太郎「夜市」

ピーナッツ

恒川光太郎「夜市」を読みました。

夜市 (角川ホラー文庫)
夜市 (角川ホラー文庫)
KADOKAWA
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とても面白かったです。


恒川光太郎さんの作品、大好きなんですよね。
まだ全部読んでいないのですが、読み終えるのが何かもったいないくらいで、少しずつ読んでいるくらいです。
恒川さんといえば、この「夜市」と「秋の牢獄」が有名な気がします。

秋の牢獄 (角川ホラー文庫)
秋の牢獄 (角川ホラー文庫)
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秋の牢獄は、11月7日をループするという話、その他に収録されている作品もとても面白いです。


自分の中では、「雷の季節の終わりに」が名作です。文庫のカバーもいいけど、ハードカバーの装丁が好きです。

雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)
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そしてこの作品は、デビュー作でありながら、驚くほど完成度が高い。(新人らしい粗削りさとかなく、洗練されている)
ホラー小説大賞を受賞したのも納得。


知り合いに誘われて、現実とは異なる世界で開かれる夜市に入り込み‥という話。
幻想的で美しく、少し懐かしさを感じさせるので寂しさを誘う。
でもそんな中に、ふと異物が入り込むんだけど、そこがなぜかとても怖い。
恒川作品って、ホラー文庫から出されていることが多いんだけど、最初はなぜホラー文庫?って思ってたんですが、確かに怖いなあと読むたびに思うようになります。
殺人とか、バラバラとか愛憎とかではなく、心理的に何か怖いな・・と思わせるところが凄い。


そして現実に少しだけ繋がっている世界との行き来が違和感なくスムーズに行われるので、本当に存在してしまうんじゃないかと錯覚します。
そこが作家の力量なんだろうなと思います。


表題作の「夜市」と同じくらい、同時収録の「風の古道」も素晴らしい。
生命とは、簡単には取り戻せないものなんだな・・でも友達が生き返らなくてよかったのかもしれない。そう簡単に命が取り戻せるのなら、世界の設定自体崩れてしまうから。


まだ読んでいない作品があるので、これから読むのが楽しみです。