ジュード・デヴロー「眠れる美女のあやまち」
ジュード・デヴロー「眠れる美女のあやまち」を読みました。
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- 眠れる美女のあやまち (ヴィレッジブックス F テ 1-2)
- ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ
- 本
面白かったです!
19世紀初頭、農場の経営者の娘であるアマンダは、父親と婚約者によって家に縛り付けられて、閉鎖的な教育と生活習慣を植え付けられていた。
そこに進歩的な考え方を持つ、モンゴメリー教授が派遣されることになって・・という話。
まあ、アマンダに対する仕打ちが酷いの何のって。
時代もあるんだろうけれど、父親と婚約者テイラーの、くだらない考え方には辟易しました。
テイラーのやっていることは、完全なモラハラですからね・・
現代の考え方を持つ人間から見たらそう思うのであって、当時は特別驚くことではなかったのかもしれない。
でも少しずつ人間は成長していますから、そこにモンゴメリー教授という、すでに一歩も二歩も進んでいる人間と出会ったのは、アマンダにとっては良かったことだった。
しかしこのアマンダ、本来持つ性質が、母親も隠れ進歩だったから、なかなか凄い。
付き合う前に2人が突発的に寝てしまうんだけど、アマンダ結構あっけらかんとしているし、こりゃープレイボーイのハンクも大変ですよ。
最後、無謀に運転するところとか、ハンクが逆にハラハラしていて笑っちゃった。
この2人は夫婦になったら、絶対にハンクは尻に敷かれると思う。
テイラーも最初、モラハラクソ野郎だと思ってましたが、リーヴァに出会って惹かれるようになってから、実は人間臭い奴だったんだな~と嫌いになれなかった。
自分にトラウマを受け付けた母親を嫌っているくせいに、結局はそういう女性に惹かれてしまうっていうパターン、嫌いじゃないです。

結局は、アマンダの父親は最悪だったってことでした。
私利私欲にまみれるのは人間の弱さだし、やっぱり時代ですからね・・・
でもこの父親、中盤でアマンダと食事をしたときに、少しマシになったかと思ったのに、最後は完全に嫌な奴になっていたのに少し違和感。だから最後は駆け足に感じたのかなあ。
この時代のアメリカは、労働者の権利とか模索していた頃だったし、移民問題もあったよね。
日本からも移民した人が沢山いて、この本の中でも日本人が農場を辞めていったという描写がありました。
アメリカと戦争が勃発する前に、日本から移民した人は弾圧されたり、本当に苦労しただろうな・・この前読んだ本でも、戦後すぐの時に、日系人の彼女がいると白い目で見られて、結局は軍隊だったか警察だかを除籍することになったっていう描写読んだ。
私は言語学専攻だけど、大学生の時にはアメリカ文学史も受講していたので、その時に日系アメリカ人が書いたアメリカ文学専門だった教授に師事していたことがあります。
その時に読んだ本は、本当に辛い毎日なのに、諦めずに生きていこうという希望あふれるものばかりで、涙なしでは読めなかった。
毎日食べるものもなくて、でも働いて、差別を受けて・・・当時の人たちは大変だった。
は~古古古古米が家畜の餌とかほざく議員先生には呆れるばかりですわ。