J.D.ロブ「紅血の逃避行 イヴ&ローク42」
J.D.ロブ「紅血の逃避行 イヴ&ローク42」を読みました。
面白かったー!
イヴ&ロークシリーズ第42弾。
誰にでも空かれていたチェロ奏者が、数日間の拷問を受けて死体となって発見される。
イヴは、遺体の状況や、皮膚に残っていた2つのイニシャルがハートマークで囲まれている印に着目。
無差別殺人で、犯人は2人組みのカップルであることを推察する。
他に同じような事件はないか探すと、いくつもの疑わしい事件が見いだされ、連続殺人だと考える。
そんな時に、イヴと同じように連続殺人ではないかと考える田舎住まいの保安官が上京し、協力して捜査を進めていき・・という話。
もう犯人がめっちゃ頭がおかしいし、胸糞悪いです!!
動機もありゃしない、自分勝手な犯行で、結局30人近くの人を殺したんだから、許せない。
しかも最初の偶発的な殺人をきっかけに、殺人による性的衝動を覚え、それを思い起こすために次々と色んな人を拷問しながら殺すんだから、もう人間じゃなかったです。
今回は、犯人が誰かを推察するのではなく、どうやって身許が一切わからない犯人を追い詰めていくかというところに焦点があたっていたので、スピード感があってとても面白かった。
いつもの警察メンバーだけでなく、田舎からやってきたバナー保安官も協力し、FBIにも協力者が出来たので、これからさらに世界観が広がっていきそうで楽しみです。
そして2作前くらいから登場した、ドゥインターが自分はちょーっと苦手な感じがしてたんだけど、今回でそれは払拭できたかも。
イヴ目線で見ているからかな~イヴもちょっとドゥインターのことを受け入れた感じがする。
これまでにもイヴには少しずつ仲間や友人が増えてきたけれど、ドゥインターは、今までの仲間とは少し違っているかも。対等にやりあえる、だからこそ協力し合えていいのかも。

沢山の被害者が出たけれど、時間軸を考えると、物語が始まってから生きている描写があり、その後に拉致されて拷問されたのは2人。
この2人、どうなるの?途中で殺されるの?ってもうドキドキハラハラして、自分は身が持たなかったので、先に最後チラ見した(笑)
だってさー、やっぱり拷問に耐えられなくて殺されたとかいう展開、めっちゃメンタルやられるし・・・
結果的には助かったので、安心しながら読めた。謎解きミステリでは、こういう読み方はご法度ですけどね。
被害者、特にキャンベルという女性、最後の最後でヤバイ・・間に合わなかったのか・・という描写があったけど、どうやら持ち直したんだよね??
頼むよ~あんな毅然とした人を死なせちゃいけない。同じ時に拷問受けてたリードの心も早く癒されるように・・
事件そのものは凄惨で、だけど現実にありえないこともない話だったのが辛い。
そんな中、心温まるシーンも多かった。
イヴが、フィーニーに、魔法のコートをプレゼントしたシーンは微笑ましい。
しかもクソ色(笑)お互い、照れ屋さんで素直に言葉には出せないけれど、通じ合っている関係がとても良い。
もう1つは、トゥルーハートが見事に捜査官試験を合格!
真面目君だから間違いないと思ってましたが、これでさらにイヴのチームは協力になる。
トゥルーハートの試験なのに、自分の事のように緊張しているマクナブが可愛い。
初期の頃のマクナブって、こんなキャラじゃなかったのに、いい人になったよね~
このシリーズ、続きを読みます・・
