草川万兎「ゲラダヒヒの紋章」
草川万兎「ゲラダヒヒの紋章」を読みました。
面白かったです!
中学生の健志は、学校に通いながらも、何となく窮屈な毎日に不満を感じている。
そんな時、世界を放浪している叔父さんの萌男が、エチオピアで胸に珍しい紋章を刻んだゲラヒヒを見つけたと話す。
健志の父親は歴史学者で、その紋章がエチオピアの遺跡を解明する手がかりになるのではないかと考える。
健志も、姉と一緒にエチオピアに探検に行くことになり‥という話。
作者の草川万兎さんは、霊長類学者でもある河合雅雄さんが児童文学を書かれるときに使っているペンネーム。
さすが霊長類学者だけあって、動物の描写にリアリティがあったり、生き生きとしている感じがしました。
中盤までは、エチオピアでどんな体験が得られるのかとワクワクする感じが楽しめます。
其の後は、エチオピアで失われた文明とされている、アスクム王国の内乱に巻き込まれて、なかなかハードな展開になります。
私はエチオピアの事を全然知らなかったので、アスクム王国とか、宗教に絡めた色んな争いがあったのを新鮮に感じながら読みました。
当然ながら、どの国にも歴史があるんだね~
ヨーロッパとは位置的にも近いし、宗教家だけでなく、外から色んな影響を受けて政治も翻弄されたんだろうなと思いました。
児童文学だけど、大人が読んでも考えさせられることもあったりして、楽しかったです。
実際にエチオピアにアスクム王国が過去にあったらしんだけど、この本ではファンタジー要素も強いので、もし本当にこういう外からの影響を受けず、平和で温かい人たちが動物と共存できたらいいのになと思いました。ユートピアですね・・
