青崎有吾「地雷グリコ」

ピーナッツ

青崎有吾「地雷グリコ」を読みました。

地雷グリコ (角川書店単行本)
地雷グリコ (角川書店単行本)
KADOKAWA
Digital Ebook Purchas

面白かったです!


日本ミステリ大賞や山本周五郎賞、さらには直木賞にもノミネートされた話題作品。
てっきり本格ミステリだと思って読み始めたら、あ・・そっちだったのねと思ったのは秘密ですが。そういや「早朝始発の殺風景」の作者さんだと思い出して、納得です。

早朝始発の殺風景 (集英社文庫)
早朝始発の殺風景 (集英社文庫)
集英社
Digital Ebook Purchas

「早朝始発の殺風景」も高校生の男女が、始発の中で淡々と言葉を交わしながら日常に潜む謎を解き明かしていく話でしたが、こちらも面白かったです。ドラマも見たけれど、なかなか良い出来で、満足度が高かった。


そして「地雷グリコ」は、謎ではなくゲームを変則的にして競っていくというもの。
でも競うといってもドロドロしたものではなく、終始爽やか。
頭脳戦で、どこかに穴を探して攻略していくんだけど、一歩間違えば、それはズルというのは?屁理屈では?となっちゃうんだけど、そこがこの作家さんの上手なところ。


キャラが魅力的だし、癖があるものの悪い人がいないっていう幸せな世界観です。
ちょっと百合っぽい?って思ったんだけど、青崎さんは百合アンソロジーにも参加されることがあるようなので、自分の気のせいではないと思う。


登場人物の名前が複雑なんですが、その中で塗辺君って一体何者?と思いました。
椚先輩とか、真兎とか絵空とかそれぞれキャラがしっかり決まっているんだけど、塗辺君はふらりとやってきてゲームの問題を考えだして飄々としている。
ゲームって、解くよりも作るほうが難しいので、この人が一番不思議だなあと思いました。


どのゲームも凝ってましたが、何が一番面白かったかな~
表題作の地雷グリコは、最後トラップに引っかかると最後までズドーンと落とされるのが快感だった。
個人的にはだるまさんがかぞえたが好きかな~侮っている相手を逆にやりこめる爽快感。
でもあくまで最後まで爽やかなので、高校生活みんな楽しんでねって思いながら読み終わりました。