佐野洋「不可解な使者」
佐野洋「不可解な使者」を読みました。

- 不可解な使者 (光文社文庫)
- 光文社
- Digital Ebook Purchas
面白かったです!
短編集なので、サクサクと読みました。
お風呂本にしてたのですが、1週間くらいで読み終えました。
雑誌に97~99年にかけて掲載されていた作品だということもあり、時代を感じさせるような古いところもありますが、そういうところも楽しむ醍醐味だと思っています。
男性作家だからかな?
女性が少し緩く書かれていたような気もするが、それも時代だろうね。
不倫する女性の多いことよ~
でも別に嫌悪感を抱くこともなく、あと女性が結構したたかなんだけど、そこも嫌味がなくてよかったです。
どれも面白かったけれど、表題作の「不可解な使者」、「迷った伝言」、「恩師の還暦」、「ほのかな残像」は特に良かったかな。
「不可解な使者」は、主人公の元に、学生時代の友人の奥さんが訪ねてくる。
友人は重病で死の淵にさまよっているのだが、うわごとであなたの名前を出して「約束を守ってくれ」と言っているのだが、心当たりはありますか?と。
主人公はもしやあのことか‥と少し思い当たるんだけど、それがほんのり同性愛をにおわせます。でもそのオチが、何ともかんとも・・・いや、面白いです。
「恩師の還暦」は、主人公に探りを入れてくる先輩というのが、実は警察勤めという展開が好きだったので、気に入りました。
古い作品も面白いものです。