宇佐美まこと「黒鳥の湖」

ピーナッツ

宇佐美まこと「黒鳥の湖」を読みました。

黒鳥の湖
黒鳥の湖

祥伝社

Digital Ebook Purchas

面白かったです。


業績が上り調子の会社社長である彰太は、美しい妻と可愛らしい娘に囲まれて幸せな生活をおくっていた。

しかし娘の様子がおかしくなり、その一方で世間では女性を狙った連続殺人が起こり始める。

その殺人事件の詳細を知れば知るほど、彰太は過去に見聞きした話と共通点を感じるようになって・・という話。


途中で仏教の話が出てきたり、彰太が娘が事件に巻き込まれたのではないかと過剰に心配になるところには少し違和感を感じました。

だけどそれ以外は、テンポよく進むし、登場人物全てが完全にいい人でもないけれど、完全に悪い人でもない(でもクズは沢山いました)、いい案配のキャラ設定になっていて面白かったです。

だから誰もが怪しいし、いい人だと思ってたのに実際はそんなに嫌な奴だったんだと驚かされることも多かったです。

読んでいて思ったのは、主人公の彰太が間抜けだということ!

何となく最初から、この人、少しアッホじゃない?って思ったんだよね・・だけど業績も上調子の会社社長だし、私の勘違いかなあと思っていたんです。でもやっぱり周囲に支えられている、ただのお飾り社長でした。

私は仕事できない奴とか間抜けな奴、嫌いなんだよね・・(パワハラ気質あると自覚あり、気を付けてます)。だけどこの彰太に関しては、間抜けだなと思いつつも、人間的には悪くないので嫌いどころか最後は応援しながら読んでいました。

自分の子供ではないとわかりながらも、何があっても奥さんと娘を大事にしようと思えるって、なかなか難しいよね。そして最後に奥さんから別れの申し出を受けても、迷うことなく、家族を選ぶと言ったところは立派でした。

こういうのを読むと、人間って能力の出来不出来ではなく、大事だと思ったものを最後まで守り切ろうとする行動や気持ちが大事だなって思わされます。


しかし仏教に限らず、宗教に頼る人って多いね。

こうやって、心が弱っている人をうまく取り込んでいくんだなあと。

私は完全無宗教な人なので、初詣とかにも行ったことありません。受験とかでも願掛け一切したことないし。唯一、親の葬式の時に、周囲の圧力に負けて、坊さん呼んだのよ・・これ一生の不覚だと今でも後悔してます。

だけど何も知らないのに宗教否定は良くないと思って、大学では宗教学や仏教学もしっかり学びました(仏教学なんて3年も勉強したよ)その上での否定だから、はっきり言わせてもらってます。

それなのに姉は毎年のように家族みんなで伊勢神宮に参拝しているらしい( ´艸`)姉妹でもこの違いよ。

最近、知り合いの知り合いである年配の女性が、有名なお寺で行われている座禅の会に通いだしたようで少し心配してます。そこで知り合った女性が、とても素晴らしいと言っているようで・・おいおい大丈夫かい?人間、完璧な人なんていないよって私なんかは思うんですが・・