小田菜摘「花嫁の選択 風の国の妃は春を忍ぶ」

ピーナッツ

小田菜摘「花嫁の選択 風の国の妃は春を忍ぶ」を読みました。

花嫁の選択 風の国の妃は春を忍ぶ (花嫁の選択シリーズ) (コバルト文庫)
花嫁の選択 風の国の妃は春を忍ぶ (花嫁の選択シリーズ) (コバルト文庫)
集英社

面白かったです!
花嫁の選択シリーズ第2弾。
前作よりかなり面白くなりました。


フレンドルの公女だったイリーナは、オルドブライに屈したことを示すために、オルドブライの皇子であるアスライに嫁ぐことになる。
最初は屈辱と反発を感じていたが、アスライの人となりを知るうちに惹かれていき、アスライがフレンドルを去るときに自ら一緒に行くことを決断する←前作がここまで。


今作は、アスライに付いて、オルドブライに一緒に赴くが、そこには第1夫人であるリイファがいる。
イリーナは嫉妬や不安などを感じるが、アスライとリイファは仲たがいをしており、さらにリイファはアスライとは別の男との子供を出産していて・・という話。


リイファはめっちゃ嫌な妃なのかな‥と思いきや、背景を感じると気の毒に感じる部分も多くて嫌いになれなかった。
何より、今作最初のモノローグがリイファ視点で、子供を産んだときに自然に芽生えてきた赤ちゃんに対する愛おしさが見え隠れしたことが大きかったのかもしれない。


あとアスライに反発ばかりして憎たらしいことを言う、弟のジャガルも複雑な生い立ちがあったから憎めなかった。
ジャガルとリイファ、何やかんやで反発しながらもいい関係を築くんじゃないかな。



イリーナとアスライが結構ラブラブで、そういうシーンを匂わせる描写もあって、コバルト文庫ってOKだったっけ?と少し驚き。
子供の時にコバルト文庫ってよく読んでたけれど、おそらくそういうシーンをわけわからずに読んでたんだろうな・・私結構そういういい加減なところあるので^^;


アスライが敵には残酷だとされているけれど、そこに裏打ちされたものがあることを知ると納得できる。
それにイリーナという大事な人ができたことで、これまでの自分の行動に疑問や後悔を感じたり、これからどう行動すべきかと考えるところなど、なかなか奥深い作品だと思いました。