ク・ビョンモ「破砕」

ピーナッツ

ク・ビョンモ「破砕」を読みました。

破砕
破砕
岩波書店
Digital Ebook Purchas

面白かったです。


前作の「破果」の続編・・いや、続編ではなく主人公の過去の話です。

破果
破果
岩波書店
Digital Ebook Purchas

破果は、女殺し屋が年齢を重ねてそろそろ仕事を引退しようとしているときに、淡い恋心を抱いたり、過去の因縁が顔を出したりという、なかなか読み応えのある作品でした。
すでに舞台化されており、映画化も決定。
ミュージカルでは、シン・ソンロク氏とキム・ジェウク氏が主演を務めておられました。
どちらも素晴らしい俳優ですよね~
シン・ソンロク氏は嫌な役が多いですが、味のある俳優さんだし、キム・ジェウク氏は超絶イケメンで演技もうまい。しかも日本生まれだっけ?だから日本語も上手ですよね。
映画では、主役の女優さん発表されたけど名前忘れた・・・あの癖の強い女優さん!
名前を忘れちゃったんですが、撮影始まっているのかもわかりませんが・・


そんな破果での主役だった女殺し屋が、どうやって殺し屋になる訓練を受けたのかという
短編ではないか?ショートではないけれど、中編かな。
あとは作者さんの言葉や対談などが掲載。


結構、韓国文学は読んでいるほうだと思うんだけど、まだまだ日本に入ってくる数は少ない。
ただハン・ガンさんがノーベル文学賞を受賞したので、これから増えそうだと期待。
あと韓国語ができる人って、日本には多いし、逆に韓国でも日本語出来る人が多いから、これから文学の交流はもっと増えるんじゃないかな。


韓国の小説家さんのあとがきを読むと、ハっとさせられるくらい真面目で深く物事を考えている人が多いという印象を受けます。
真摯に文学に向き合っていて(いや、小説家は誰でもそうだろうけれど)、それを文字にするのが上手。日本人は内向きな上品さがあるけれど、表現するのが微妙でもどかしいから、そういうのは韓国は上手だなと思います。


ク・ビョンモさんも、破果は注目された作品だけど、続編などを書く気はなかったときっぱりおっしゃられてて、自分の作品を大事にしているなと感じたのを覚えています。
でもこうやってふっと思いついて書きたくなったというのが、また嬉しい。
ク・ビョンモさんの文章は癖があると言われているようですが、翻訳が上手なこともあり、そんなことはなかったです。