J.D.ロブ「パーティーは復讐とともに」(イヴ&ローク38)
J.D.ロブ「パーティーは復讐とともに」を読みました。
面白かったー!
イヴ&ロークシリーズ、第38弾。
今回の犯人は、考え方が身勝手過ぎて、かなりの胸糞でした。
正しく生きていた両親や恋人を殺し、多くの人に慕われていた先生を殺して、さらには悪友にまで手をかけようとして・・・という、同情の余地が一切ない犯人。
日本で先日起きた事件と重なる部分もあったりして、よくここまで自己中心的に物事を考えられるものだと呆れました。
だけど胸糞な事件の一方で、イヴとロークを中心にして温かい空気が流れていたのが良かった。
ロークの血のつながった親戚たちはアイルランドを中心に住んでいて、彼らが感謝祭にロークの家を訪れてみんなで祝いながら過ごすというもの。
イヴもロークも、親に恵まれてこなかった子供時代を過ごしているので、特にイヴなんかは戸惑うところも多いんだけど、その戸惑っているところが可愛い!
普段、捜査官として働いているときは怖いほど優秀になっているのに、こんなアットホームなことになると戸惑って子供っぽくなっちゃうのね。
サマーセットとのやり取りも、最初はそんな強く言わなくても・・と思ってたけれど、今では言い合いこそが二人の愛情の示し方なんだなとわかる。
今回はイヴが心からサマーセットに感謝してたという描写があったし感慨深い・・
おそらくサマーセットは、自分の遺産とかは全部イヴに託すんだろうなと思う。ロークは金持ちだというのもあるけど、イヴを娘のように思っているように感じるから。

その他にも、ピーボディにこっそり口紅を買ってあげるイヴとか、とても可愛かった~
イヴに懐いている子供が多いことからわかるように、基本人たらしなのよ。
イヴとロークにも名誉が与えられたし、そこにみんな友達が集まるっていう素敵な時間も描かれていたのが良かった。まだまだイヴには捜査をしてもらいたいので、昇進を断ってよかった。
最後は、イヴに親や友達を殺された女の子であるニクシーからの心温まる手紙で終わったので、胸糞事件が相殺されました。
