恩田陸「酒亭 DARKNESS」
恩田陸「酒亭 DARKNESS」を読みました。

- 酒亭DARKNESS (文春e-book)
文藝春秋
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面白かったです。
短編小説なんだけど、エッセイを読んでいる感じがしました。
いつもながら抽象的な表現が多く、全体的に怖いというよりも、幻想的な話が多かったです。
私はお酒は一切飲まないのですが、酒場って色々ありますね・・・
飲めないわけじゃないし、むしろ強いほうかもしれない。
どれだけ飲んでも顔色も変わらないし、目が座ってくるだけじゃなく、心が静になっちゃうんです。
だけどお酒で失敗する人をこれまで沢山見てきたので、飲まないことにしています。
「曇天の店」。
私の両親が富山出身だということもあり、母親が頻繁にフェーン現象の話をするんですよ。
富山人にとっては、フェーン現象っておそらく、他の県の人たちよりも身近に感じるのかもしれない。
だからこれを読んで、少し怖いと思いました。
最後、お店の夫婦が冷めた目で視線を交わしたというのも・・なぜ?冷めきってるの?それともこれから不幸が訪れるとか・・怖い怖い。まあ迷信ですよ( ´艸`)
中盤までは酒場で起こる不思議な出来事の話が多かったのですが、それ以降は、各地を一緒に旅行しているような気分に。
この本を読んでふと記憶に蘇ったのが、九州に行ったときに、ちゃんぽんを食べた後に港でぼんやりしていたことがあるんですよ。
北陸の海は祖父母の家に近かったので、暗くてどんよりした風景は見慣れていましたが、九州の海はそれとは全然違っていて。その日がちょうど天気が良かったということもあるんだけど、風が吹いていてとても気持ち良かったんです。私は風が大好きなんで、その港からぼーっとしていたのが今でもいい思い出になってます。
恩田作品を読むと想像を掻き立てられるのか、色んな思い出が蘇ってくる。これなぜなんだろう・・脳がどこか刺激されてるのかな。