ジョン・カッツェンバック「旅行者・上」

ピーナッツ

ジョン・カッツェンバック「旅行者・上」を読みました。

旅行者 上 (ハヤカワ文庫 NV カ 4-2)
旅行者 上 (ハヤカワ文庫 NV カ 4-2)

早川書房

面白かったー。


マイアミ市警の刑事であるバレンは、姪のスーザンが殺されたとの連絡を受ける。スーザンがは大学生で、ここ最近、他にも女子学生が殺されるなど連続殺人事件が起きていたのだった。

時を置かずに、一人の男が逮捕されて、長期刑を受けることになる。

しかしその男は、複数の殺人事件に関わっていた証拠はあるが、スーザンの殺しに関しては直接的な証拠はなかった。バレンは何となくすっきりしない気持ちを抱えていたが、ふとあることがきっかけで、その男がスーザンを殺していないと気づくのだが‥という話。


最初はバレン刑事視点で進んでいき、途中からは、真犯人らしき男の視点で進んでいく。

そして再びバレン刑事の視点で進んでいきます。

ストーリーにドキドキ感があるので、集中して読み進められます。

私はこの本を湯舟につかりながら毎日読んでいるのですが、つい先が気になってお風呂に入り過ぎてしまい、毎日湯舟からあがるとヘトヘトになってます。


犯人らしき男が、アンという女子学生を監禁して連れまわすのですが、その時にアンを急に殴ったりするんです!もうその描写が嫌だ・・・殴られる描写を読むだけで、心臓がきゅっとなる。暴力は絶対にダメだよ・・

早くアンを解放してあげて欲しいし、絶対に助かって欲しい!!

犯人らしき男の弟が精神科医なんだけど、弟は兄がいつかこういう事件を起こすって絶対知ってたわ。身近にいる人って、何となくわかるものだよね??そんなことはないのかなあ。


主人公のバレンの設定がさ・・もう辛いのなんのって。

父親を交通事故で突然失くし、旦那は戦争で死んでしまう。旦那を失って悲しんでいたときに、生まれたのが殺された姪っ子のスーザン。絶望の中で、赤ちゃんだったスーザンを見てようやく生きる希望が湧いたのに、そのスーザンを失うんだもん。

私だったら耐えられない、人間耐えられる範囲って限界があるよ。

作者さん、よくこんな辛い設定にしたなあと思いました。


続いて下巻を読みます。