エリザベス・ローウェル「夢をかなえて」

ピーナッツ
エリザベス・ローウェル「夢をかなえて」を読みました。
夢をかなえて (MIRA文庫 EL 1-2)
夢をかなえて (MIRA文庫 EL 1-2)
ハーパーコリンズ・ジャパン

面白かったです!

「アメジストの瞳」に登場した、ライの姉であるシンディが主役の話。

「アメジストの瞳」の感想。


破天荒な父親に翻弄されることに飽き飽きしたシンディ。

一緒にビジネスをしていた友人のスーザンがエクアドルで行方不明になったので、心配になり現地まで探しに行くことになる。

その際に案内人として雇うことになったのが、トレース。

しかしトレースは、実はシンディの父親から間接的に依頼を受けて、案内人を引き受けることになっており‥という話。


エクアドルでのジャングルのような道の描写が、もう大変で大変で・・・

雨が降って湿度は高いし、何度もタイヤはパンクするし、読んだだけで疲労感。

シンディは過去に男に痛い目にあったことがあるので、男に頼ることは絶対にしないという深い疵を抱えている。

だから車が立ち往生したときも、トレースに頼ることをせずに、必死で自分で何とかしようとするから、こっちが心配でハラハラした。

トレースもシンディに一目ぼれしたくせに、なかなか意固地になって助けないもんだからさ~でも、トレースも出生による孤独を抱えていたから、素直になれないという部分はしょうがないような気もした。


シンディのオヤジが、過去作でも傲岸不遜で、子どもたちを結婚させて孫を作ろうとしていたから、わがまま迷惑オヤジなんだなあと思っていました。

でもオヤジさんも、最愛の奥さんを亡くしてから喪失感にさいなまれて、子供や孫を通して奥さんを思い出したかったという本音があるのを知ってからは、もう男って仕方ないなあと呆れるだけになっちゃいました。


前作も、最後の最後までハッピーエンドになるのかわからずドキドキしたのですが、今回もかなり最後まで引っ張った。

だけど冷静に考えると、ロマンス小説なんだから、バッドエンドなんてあるわけないね。

森林の奥深くでトレースだけが大事に守っていた蘭を、シンディの元に届けるのはロマンチックだったわ~最後深くにもうるっと泣いちゃいました。

面白かったです!