リザ・スコットライン「逃げる女」

ピーナッツ

リザ・スコットライン「逃げる女」を読みました。

逃げる女 (講談社文庫 す 17-2)
逃げる女 (講談社文庫 す 17-2)
講談社

面白かったです!


弁護士のベニーは、共同経営者でもあり長年付き合っていた恋人のマークに振られただけでなく、弁護士事務所からも追い出されることになった。

その件で口論した翌日、マークは殺されてしまった。

ベニーには立証できるアリバイもなく、日頃から警察の不正と戦ってきたこともあり、刑事からも冷たい目で見られていた。

さらに殺人事件が起こり、それすらもベニーの犯行だと証言する人間も出てきて、このままでは逮捕されると、アソシエイトのグレイディーに協力してもらって逃げることになるのだが・・という話。


「逃げる女」(原題はLegal Tender)というタイトルにあやまりはなく、逃げているシーンがハラハラしながらも楽しくて魅力的な作品になっています。

犯人は、最初から怪しいなと思っている女性イヴ(マークの新しい恋人)と、もう1人のアソシエイトなんだけど、それは少し残念だったかな。

イヴだけで良かったような気がするが・・・あと最後は駆け足だったのも、もったいない。

動機も微妙で、そこがちょっと弱かったけれど、展開が面白いので楽しく読み終えました。


ベニーの母親が、精神を患っているんだけど、電気ショック療法を受けていて驚きました。

あれって違法だと思ってた・・名探偵ポワロでも、あの治療を受けさせられて逆恨みをして事件を起こしたっていうのがあったので・・

調べて見たら、ちゃんと治療法として確立していて、有効だと認められているらしいです。

知らなかったわー


ベニーに協力してくれるグレイディーも、最初は怪しいと思った。

結局恋人同士になるんだけど、グレイディーめっちゃいい人で良かったわ。

結果的に、ベニーはマークの巨大な遺産も得ることができて良かったねえ。

マークはある意味可哀想だったんだけど、女を見る目がなかった。

ベニーの友人で、ゲイのサムも、怪しい・・と思ってた。

サムは薬中毒か・・これは復帰大変ですね・・1996年に発売された本なので、エイズの薬開発とか、当時は結構重大なテーマだったんだなあとわかるところもありました。