貴志祐介「さかさ星」
貴志祐介「さかさ星」を読みました。

- さかさ星 (角川書店単行本)
- KADOKAWA
- Digital Ebook Purchas
面白かったです!
貴志さんは、沢山いる大好きな作家の一人ですが、その中でもかなり上位に入ります。
今まで数えきれないくらいホラー小説を読んできましたが、その中でも貴志さんの「黒い家」は怖くて怖くて、自分の中で不動の一位です。

- 黒い家 (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA
- Digital Ebook Purchas
前作の「兎は薄氷の駆ける」は面白かったんだけど、貴志さんにしては少し生ぬるいな・・とちょっぴり期待外れなところがあったので、今回は期待していました。

- 兎は薄氷に駆ける
- 毎日新聞出版
- Digital Ebook Purchas
600Pを超える分厚さでしたし、とにかく中身が濃い!!
オカルト、ホラーなど大好物な自分でも、最初から最後までオカルト全開でぶつかってこられると胸やけがするほどでした。
でもこれを書ききったのは、さすがだな・・とますます好きな作家になりました。
自分はオカルトジャンルは大好きですが、かといって、信じているわけではありません。
もしかしたらあるかも?とすら考えたこともなく、完全な虚構としてとらえています。
何しろ迷信とか伝統とかも大嫌い。
これまで数多くの試験を受けてきましたが、合格祈願とかしたこともないし、初詣にも行ったことない。大学、大学院では仏教も学んだし、専攻は言語学ですが英文学も学んだのでキリスト教に関してもある程度かじっている、だけど完全無宗教です。
そんな自分なのに、この本を読んでいたら、いつの間にか霊感とか、過去が見えるとかいうものを自然に信じ込まされていました。
ヤバイ・・貴志さんおそるべし。
中盤で、主人公の亮太たちの味方になってくれていた、賀茂さんを否定するような女僧侶が現れますが、そっちの発言も信頼できるような気がして・・え?どっちが味方で敵なの?って本当に考えてしまうくらいでした。
最後の賀茂さんに発言で、日震というのは一体何なのかというのが疑問に残りましたが、歴史が苦手なのでそこがよくわからず。
つまり織田信長ってこと?それとも、織田信長に仕えようとした先祖の福森の家系を根絶やしにしようとしたんだから、織田信長に焼き殺された僧侶たちってこと?
寺を燃やされてよほど腹が立った・・という描写はどちらにとれるのだろうかと。
この作品に関する貴志さんのインタビューで、続編となる構想はすでにあるということなので、今から楽しみです。早く読みたいぞ。。

