小沢淳「月王譚」

ピーナッツ

小沢淳「月王譚」を読みました。

月王譚
月王譚
ベネッセコーポレーション

面白かったー!

幻想的な世界観、現実とは少し違うけれど想像しやすい設定で、楽しく読み終わることができました。


キャラクターがそれぞれ魅力的で、ストーリーもワクワクさせるような設定で面白かったです。

緑樹が滅びの種っていう設定がまたいいよね~


こういう月とか星が出てくる話って、実は私は苦手意識があったんです。

小学校4年生の時に転校したので、理科の授業が転校前と後の学校で進行が違っていて、天体関連の授業を学ぶことができませんでした。

理科は得意なのに、授業を受けていないということが、自分の中で無駄にコンプレックスになっていて苦手意識が強く・・

思い込みなんだろうけれど、天体関連の勉強をもっとしておけばよかったなあと今でも思っちゃいます。

だからSFジャンルの小説もあまり得意ではないのですが、この作品はそういう小難しさがなくて、設定がシンプルなのですっと入っていくことができました。


1つ気になったのが、おそらく純粋過ぎた兄弟が色んな周囲の思惑などですれ違ったものの、最後は和解することができた結果になったけれど、第7章の月の影で、人間の子供に青月王が乗り移ったよね?

青月王がその時、残酷な様子を見せたというような描写があったけれど・・・

青月王の元々の性格とは一体、どんなものだったのかと考えちゃいました。


この作品の世界観に合った、装丁も魅力です。

装画を手掛けたのは、きたのじゅんこさん。

綾辻行人さんの囁きシリーズでも綺麗な絵を発揮されていましたが、今回の作品は特にいいなあと思いました。

写真撮影してみたけれど、この綺麗さは伝わらないかも・・・

モノトーンの中に、ほんのり青と紫がかった朱が加わって、作品と同様幻想的な美しさに仕上がっています。



平和なことがどれだけ大事か、和解することの尊さとか、最後読み終わって余韻に浸ることができました♪