くわがきあゆ「初めて会う人」
くわがきあゆ「初めて会う人」を読みました。

- 初めて会う人
- 産業編集センター
- 本
うーん、面白かったのか、微妙だったのかよくわからない読後感です。
文章はとても読みやすく、キャラ設定も作者ならではのサイコな人ばかりで面白い。
ただ展開や、動機が唐突なところが毎度少し気になりますが・・・
第1章は、令祥視点。
令祥は、会社の先輩になった工藤三鷹に心酔して、彼になりきろうとする。
この展開はサイコそのものなんですが、人のマネをする人って一定数いるような気がする。
第2章は、デキる女理央視点。
理央は自分の正義を振りかざしつつ、周囲を傷つけることもいとわない。
一方で、何でも言うことを聞く工藤三鷹を振り回している。
理央のキャラは私は結構好きだけどな~まあ自分勝手で、この女のある意味とんでもないサイコです。
第3章は、工藤三鷹の父親視点。
早期退職をしてのんびりした老後を過ごそうとしたら、細やかだった妻が物ぐさ状態になって家はゴミ屋敷になってしまう。離婚を考えだした矢先に・・・という話。
章ごとに視点となる主人公が変わるんだけど、そこより大きな枠組みで、いくつか殺人事件や行方不明事件が起こるので、誰が殺されて誰が犯人なんだ?と推理する楽しみがあります。
でも結局、この本が言いたかったことは、最後まで読んで「タイトル」を読むと、ああそういうことだったのか・・とわかる仕組み。
いやー、ここまで書いておいて、でも何か微妙なのよ。面白いけど、微妙っていうのが自分でも不思議。
結局、犯人の動機は過度なマザコンというか、母親崇拝なんだけど、その要素が唐突に出てきたような気がして、そういうところが微妙かな・・と・
だけどこの作家さん、好き・・・です。
作品出たら、読もうと思うので、是非どんどん書いて欲しいです。
以前の作品の感想でも書いたけど、絶対にうならせてくれるような作品が出てくるはず。
期待大です!!