アンソニー・ホロヴィッツ「マーブル館の殺人事件・上」
アンソニー・ホロヴィッツ「マーブル館の殺人事件・上」を読みました。

- マーブル館殺人事件 上 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫)
- 東京創元社
- Digital Ebook Purchas
とても面白かったです。
まだ下巻が残っているので、ネタバレなしの感想ですが・・とにかく面白い!
ホロヴィッツさんの最近の推理小説は、このスーザンが主役となるカササギ事件から始まるシリーズ。
そしてもう1つは、ホーソーン&ホロヴィッツコンビのシリーズが人気ですが、私はどちらも大好きです。ホーソーンの性格がかなり難ありなので、そこが苦手という読者さんも多いようなんですが、私は全然気になりません。癖のある性格のキャラが大好きなので。
ホーソーンシリーズの「ナイフをひねれば」を読んだときも思ったのですが、ホロヴィッツさんさ・・能力持て余してるよね!
推理小説って作家が全力で書いていると思うんだけど、ホロヴィッツさんがまだまだ余力ある感じ。
読者を1つ上の視点から冷静に見ているなって思います。
「ナイフをひねれば」では、自虐的なことが書かれているシーンが結構多めでしたが、それも自信の裏打ちなんだろうなと思ったから。
そして今作も、読者を余裕綽綽で翻弄している感じがします。
翻弄される側としたら、悔しさを感じることもできないほど、とにかく楽しいです。大満足な読後感でした。
スーザンシリーズは、入れ子細工になっているのが特徴ですが、今回も構成は複雑だけどちゃんと読者にはわかりやすくなっていて、その手腕に惚れ惚れしました。
あと翻訳の方が上手!アナグラムも見事な邦訳をされていて、すごい・・となります。
私も院に在籍しているときに、単位取得のために自分の専門分野とは異なる翻訳関連の講義を取っていたことがあります。プロの翻訳家養成のための講義ですが、工業翻訳(産業翻訳や実務翻訳ともいうのかな)中心だったんです。それらはすでに決められた用語に翻訳するだけだからそれほど難しくはないようで、教授は文学作品こそが難しいのだと言ってました。
本当にそのことを実感するなあとこういった翻訳本を見たら思います。ただ言語を変換するのではなく、その文脈に沿ったものや、時代に合った言葉にしなければならないんだから・・翻訳家さんってめっちゃ頭いいなっていつも考えちゃう!
創元推理文庫さんは、いつも素晴らしい翻訳家さんが揃っているなあ。
しかし作家さんって凄いよね。
ホーソーンシリーズは男性視点だけど、このスーザンシリーズは女性視点。
でも全然違和感がないし、スーザンの特徴ある性格っていうのが、なぜ男性なのに女性が考えるように描写できるのか。
出版業界のシビアなところとか、イギリスで生活をしていく上での肌で感じる雰囲気とか、どうしてここまで鮮明に描写できるんだろうと驚かされます。
続いて、下巻へ。殺人だとはっきりしている事件はまだ起こっていないし、これから誰が殺されて犯人なのかも全くわからない状態なので、ワクワクする!!!

話は変わって。
なんと私の大好きなホラー漫画家の伊藤潤二先生とハンギョドンがコラボだって!!
以前からサンリオコラボはされていて、富江や四辻の美少年とキティちゃんのコラボはあったんだけど(これも激カワなのよ)、とうとうハンギョとも!!
富江に追いかけられるハンギョ可愛い!四辻の美少年のことを怖がるハンギョも可愛い。

グッズ全部欲しい・・・