水城嶺子「世紀末ロンドン・ラプソディ:A Study in Violet」
水城嶺子「世紀末ロンドン・ラプソディ:A Study in Violet」を読みました。

- 世紀末ロンドン・ラプソディ: A Study in Violet
- KADOKAWA
- 本
面白かったです。
シャーロキアンの方であれば、そうそう、ホームズとワトソンはこういう会話をしてこういう行動をとるよねという共感が得られると思います。
作者さん、相当シャーロックホームズ大好きなんだろうなあ。
私は、シャーロックホームズシリーズはたぶん全部読んでいると思うのですが、どちらかというと、ドイル派ではなく、クリスティ派なんですよね。
カーとかチェスタトンとか、古典名作推理作家は多いですが、特にドイル派とクリスティ派で別れるような気がします。気のせいかな?
私は、クリスティフリークですし(横溝フリークでもある)、他にもPDジェイムズやドロシーLセイヤーズといった女性作家さんがとにかく好きです。いや別に性別関係ないんだけども、クリスティの情緒的な面が好きなのよね。
とはいえ、ホームズシリーズも名作揃いで大好きですし、映像化されたものではジェレミー様主演のものが大好きです。
おそらくホームズ好きな人が読むと、さらに楽しめると思います。
全体的に優しい雰囲気が漂っているし、読後感もいいので、さらりと読めます。
この作品、横溝正史賞第10回の優秀作に選ばれた作品です。
作品の後ろに、選考委員の方たちの選評が載っているのですが、最終に残ったのは、この作品を含めて3つとのこと。
1つは吉村達也さんの「ゴーストライター」、もう1つは鈴木光司さんの「リング」だって。
すごくないですか??選評読むのも面白かったんですが、ほとんどの作家さんが吉村達也さんはもう書き慣れていてプロでもやっていけると。でも優秀作に選ばれなかったっていうのがな~まあ、エンタメってそうだよね。
誰が批評しようと、自分の好きなものを楽しむのが1番なんだから。