三津田信三「寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理」

ピーナッツ

三津田信三「寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理」を読みました。

寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理 (角川書店単行本)
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面白かったー!

怪民研シリーズ第2弾。


私は三津田信三さんは作家買いなので、いつも中身を確認せずに購入します。

だから読み始めるときに初めてページを開くのですが、もう人物紹介がずらりと並んでいるのを見たとき思わず、あーー!って叫んでしまいました。

怪民研シリーズは1作目が短編だったので、てっきり今作も短編だと思っていたらまさかの長編!嬉しい誤算!!

しかも人物紹介を見る限り、これは横溝の世界だなと嬉しくなりました。

以前にも書いたけれど、私は重度の横溝フリークなので・・・


設定がもうこれでもかというほど横溝らしさを感じさせる作りになっていて、終始テンション上がりまくりでした。

本家とか分家、戦争による犠牲、田舎ならではの怪しげな人物関係、そして洞窟に花嫁行列など、あ~これはあの作品にリスペクトね・・と感じるところ多くて。


でも三津田作品の大好きなところは、横溝の世界観を踏襲しつつも、しっかりオリジナリティを入れてくるところですね。

オカルトが融合されているのがさらにいい。

ネタバレになるけれど、この作品、最初から四郎が怪しいでしょ。

4番目の子供だから蔑ろにされて同情を誘いながらも、本人は常に謙虚で優しい、さらにあの言葉遣いよ!

「ケ」って^^

あの「ケ」を末尾に着けるのって、九州が多いよね。

だけど私は両親が富山出身だけど、あんなに頻繁ではないものの「ケ」ってつけるからか、それほど違和感感じずに読みました。

でも「ケ」に限らず、方言使ってると、なぜか柔らかい雰囲気になるよね?

方言話す女子可愛いっていうけど、それは男性でも同じだなあと思います。

そういうのもあって、絶対四郎は怪しいと思ってが、最後の最後にキがクルウというやつで。

今その言葉ってNGなんでしょ?横溝作品ではバンバン出てたからね。

獄門島では、めっちゃ大事な言葉になってたし。あのキOガイと季語が違うっていうのを重ね合わせてたって後で金田一が気づくシーン鳥肌だったよね・・


後半になるまで犯人は誰?本当に犯人いるの?って思いながら楽しく読みましたが、真相はちょっとあっけなかったかな~

1人目の被害者(?)の死が結局事故だったというのは少し肩透かしだったような。

愛ちゃんのお友達の花嫁さんが別人っていうのも・・そんなことある?

私、人の顔をしっかり認識できるタイプなんで、双子とかも絶対に間違わない人だから、そんなことあるかなーって思った。以前、阿津川辰海さんの時にもそういう描写あって、いやわかるだろって突っ込んだ記憶がある。

まあでも別人に成り代わっているっていうのは、横溝作品ではよくあることなので、そういう設定もありかなと思って楽しく読みました。


怪民研シリーズ大好きなので、どんどん続編出してほしい!!