五十嵐貴久「誘拐」

ピーナッツ

五十嵐貴久「誘拐」を読みました。

誘拐 (双葉文庫)
誘拐 (双葉文庫)
双葉社
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まあまあの面白さでした。


「誘拐」ってタイトル・・この言葉がもう嫌ですね。訓読みすると「かどわかす」だけど、この言葉の響きが嫌い。テロとか誘拐とか苦手なジャンルです。

だけどリカシリーズの作家さんなので、読んでみることにしました。


旅行会社に勤める秋月は、会社でリストラを勧告する立場にあった。

お世話になった先輩に対してすらリストラをせざる得ない状況だったが、その先輩が一家心中してしまう。娘同士が仲良かったことで、秋月は娘から責められ、さらに娘は自殺してしまう。全てを失った秋月は、ある計画を立てるのだが・・という話。


その後、秋月はある少女を誘拐することになるだけど(真相はまた少し違うけど)、その展開がトントン拍子に進んでいくところが読みどころですね。

あまりにもスイスイいくので、少しご都合主義だなとは思うけれど、そのスピード感こそがこの小説の醍醐味。

しかしもし見知らぬ人から電話がかかってきて通報してくださいって言われたらするかな?

私なら絶対にしない、そもそも話聞かずにすぐ切ると思う。

だけど世間にはちゃんと話を聞いてくれる人がいるんだなあ。


株価操作の下りとか、事件の顛末のあたりは、描写が説明口調で少しくどいと感じました。

株価操作はね・・まあ何にせよ自己責任ですよ。

暴落したときだけ文句を言っても通らないのがあの世界だから・・