恒川光太郎「竜が最後に帰る場所」
恒川光太郎「竜が最後に帰る場所」を読みました。

- 竜が最後に帰る場所 (講談社文庫)
- 講談社
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面白かったー!
5編が収録された作品ですが、特に3番目と4番目の「夜行の冬」と「鸚鵡行進曲」が素晴らしかったです。
1作目の「風を放つ」も面白かったです。タイトルのように、何事も風のように過ぎ去っていくような、少し切なくなる感じ。癖のある女が好きな私としては、そこもポイント。
3番目の「夜行の冬」は、家の外から聞こえてくる錫の音につられて、歩いている人たちの中に混じっていくと・・という話。
パラレルワールドを何度も繰り返すのって、どこで終わらせればいいのかわからないから怖い。さらに歩いている間にも、闇にとらわれてしまう可能性があるというのも怖い。
面白いけれど、もし自分にこんな事が起きたらと考えると、とても怖くなりました。
4番目はとにかく最高!めちゃくちゃ面白いので、沢山の人に読んで欲しい。
宏は電子ピアノを購入した時に、アサノという不思議な男に声をかけられる。
アサノは、物の中には、何かが擬態してその物に成りすましているものが潜んでいるので、それを解放するための旅に出ていると言う。宏が購入した電子ピアノも、擬装集合体だと言うのだが‥という話。
擬装集合体がそっち?という驚きもあるし、その後の、アサノがちょっとギャフン展開になるのも面白いし、宏がまた人間に戻るのかもという終わり方も好き。
これは本当に面白いよー名作!!これは何度も読み返したい作品です。