ケヴィン・オールマン「気弱な芸能記者」を読みました。
面白かったー!
ハリウッドで芸能記者として働くキーランは、虚構だらけの芸能界にうんざりしながらも、性格が少し卑屈で控えめなので、大きなスクープ記事などを書けた試しがない。つかず離れずの関係があるクローディアともいまいちうまくいかず、お金もないし、つまらない日々を過ごしていた。
そんな時、ある授賞式で、たまたま有名な映画監督の妻がトイレで自殺をしているのを発見する。残された遺書をこっそりコピーし、彼女が本当に自殺だったのか、それとも殺人だったのかを周囲の人にインタビューして真相を探るのだが・・という話。
ミステリ小説なんだけど、描いているのはキーランがどのようにハリウッドの中で感じて生活をしているかが中心になっています。
ハリウッドとかオスカーとか全然興味のない自分でも楽しめたので、映画とか大好きな人はもっと楽しく感じたと思います。
そして犯人もちゃんといます。
殺人なのか自殺なのかがかなり後半まで曖昧なので、これは本当にミステリ小説なのか?って思うくらいなんだけど。犯人全然想像もしていない人だったので、驚きました。
でも犯人の動機がな・・あんなデキる女が、あんな男と夫婦ってありうるのか?とは少し疑問。
この本の面白いところは、ハリウッドの虚構にツッコミを入れる描写が多いこと。
そして虚構の世界に群がる、怪しげな人たち。栄養学者とか、精神療法家とか、胡散臭すぎる。言ってることも、正しいようで、やっぱりうさん臭くて笑っちゃいました。
いつの時代もこういう人たちって、上手に金儲けをしますなあ。
あと破天荒な作家の描写がとても魅力的でした。
こういう人好きだわ。人生を思いっきり楽しんでいる感じ。作家とか芸能人とか、こういう破滅的な人生をおくって欲しいと思っちゃいます。
読み始めたときは、面白いのかな?と疑問だったのですが、読み進めていくとどんどん面白くなって引き込まれていきました。
主人公のキーランには、クローディアという長く付き合いのある恋人がいるんだけど、彼女が別の女性に恋しちゃうのよ。キーランもその女性のことが好きになって、いわゆる三角関係に(具体的な描写はなく、さらっと書かれてるだけ)
BLでは、男に彼氏を寝取られた女性が激高っていうことがたまにあるでしょ?
私あの設定を読んだとき、こんなことあるのか!ってびっくりしたんだよね。
でも今回はその逆。女性に彼女を取られるっていう設定。私はこの設定大好きだわ!!
結局は元鞘に戻ったんだけど。クローディアが付き合っていた女性は、結局は魅力的でも何でもなくてただの俗人で嫌な感じだってなってたけど、でもさ・・キーランとクローディアもお付き合い続いてたでしょ?どっちもどっちでは・・とこっそり思った。
だけどキーランとクローディアは、恋人の域を超えているのが最後にはわかったので、幸せになって良かったなあと読後感は良かったです!












