伊郷ルウ「パティシエの恋~ビター&スウィート」

ピーナッツ

伊郷ルウ「パティシエの恋~ビター&スウィート」を読みました。

パティシエの恋~ビター&スウィート~ (ガッシュ文庫)
パティシエの恋~ビター&スウィート~ (ガッシュ文庫)
海王社
Digital Ebook Purchas

いまいちどころか・・これは酷かった。
正直、時間の無駄だったな‥と思うくらいでした。


海外で修行をしたこともあるパティシエの青葉は、自分の仕事にプライドを持って一生懸命に働いている。
見た目の良さだけでなく、青葉が作り出すケーキたちは素材も厳選しているため美しさだけでなく味の良さから、多くの人に愛されている。
そんな青葉のお店に、真面目そうなスーツを着た男性が並んでいて‥という話。


掴みだけなら面白そうと思ったのに、読み進めるうちに何だこれ!ふざけてんのか!っていうことのオンパレードでした。
まず1つ目は、言葉も堅苦しくて真面目に見える男は、社長秘書として働いている凛太朗なんだけど、プライベートでたまたま会ったときにいきなりタメ語・・
しかもイェーイみたいな感じで・・・ここで最初に、何こいつ?うざって思った。
2つ目は、部屋にホイホイ入れる青葉もアホなんだけど、そこですぐに押し倒される。
まあここまではBL展開あるあるなので、許す。
でも3つ目は、青葉と一緒に働く青年の実家が地上げになって不安だということで、それを凛太朗に何か知らないかとただ尋ねただけなのに、逆上して無理やり・・・
アホ過ぎ。
さらに、一方的に襲われたのに、青葉は自分も悪いところあったから・・と受け入れてしかも付き合うことに。
はーもうこんなアホ話を読まされて、正直時間を返せと言いたいくらいでした。


青葉が作るケーキだけは美味しそうで良かったです。

貴志祐介「悪の教典・下」

ピーナッツ

貴志祐介「悪の教典・下」を読みました。

悪の教典(下) (文春文庫)
悪の教典(下) (文春文庫)
文藝春秋
Digital Ebook Purchas

面白かったー!


上巻から一気読みでした。満足!


上巻から少しずつ蓮実の不穏なところが明らかになってきたけれど、一人を自殺に見せかけて自分のアリバイを作ろうと思ったものの、失敗してもう一人を殺してしまう。
もうこれ以上は隠せないな・・と判断した蓮実がとった行動が、「木の葉を隠すには森の中」戦法。
いや・・一気に飛躍しすぎだろうというツッコミは置いといて。
そっから生徒全員殺そうという殺戮シーンになるけれど、この部分が映画では協調されていたような気がしました。
でも自分的には、そういうシーンは特に怖くもなく、それよりも蓮実のアメリカで働いている時代のところがすごく気になった。


アメリカで有名投資会社で働いていた蓮実は、上層部の不正を知って、その利益を横取りしてやろうと目論む。
その罪を同僚に押し付けて、蓮実は自分だけ利益を得ようと画策したものの、上層部に見つかってアメリカから追放。アメリカには入国すらできないようにブラックリストにのってしまう。
その時の描写で、上層部が、蓮実に対して自分たちは狼で、蓮実のような日本人は羊だと思っていたと語ります。
でもその認識は間違っていて、蓮実は羊の中に紛れ込んだ、共食いも辞さない羊だということ。
この描写、凄い怖いな‥と思った。
狼が羊を襲うのは自明の理、でも羊が同じ羊を共食いするって、めっちゃ怖い!
ここが凄く怖くて、私の中では殺戮シーンは吹っ飛んだ感じでした。



かといって、読んでいると、蓮実はちゃんと捕まるんだろうな?罰せられるんだろうな?と気になって仕方なく。
生き残った2人(もう1人はちょっと別)が証言をしても捕まらないんじゃ・・と悔しさを匂わせといて、友達を助けるために使ったAEDに録音機能が備わっていたという素晴らしいオチ。正義は勝つんだ!という爽快感がありました。
ただあの蓮実だから、死刑回避とか、色々画策しそうな余韻が残りましたが・・でも最後はすっきりした感じで終わってよかったです。
面白かったな~!

タイドラマ「Affair the series」を見終わりました。

ピーナッツ

タイドラマ「Affair the series」全8話を見終わりました。

Affair รักเล่นกล EP.1 [1/4] | UNCENSORED
とても面白かったです!
You tubeで、こちらの作品も見ることができるので・・おすすめです。
有志の方が、途中まで日本語字幕もつけてくれてます。


1週間ほど前に、タイドラマ「Pluto」を見終わってから、GLがもっと見たいという熱に浮かされるようになったので、色々調べてみました。
そうしたら、Plutoも含めて、チャオプラノイという作家さん(脚本家さん?)の作品が沢山映像化されているということがわかり、その中で、GAP the seriesは見たことがありました。
GAP the seriesは、タイだけでなく世界的にも大ヒットした作品で、これがあったから他の作品も作られるようになったのかな、というターニングポイントにもなったものだと思います。
私も楽しく見てたんですが、それ以降は色々忙しくて見ることができず。
今回、調べたら、GAPの派生作品が沢山出てきて、えーーーと嬉しい悲鳴。
そしてとにかく見よう!と思い、このAffair the seriesを見ました。
全8話だし、面白いので、アッという間に見終わっちゃった・・そして最高だった・・


お金持ちのお嬢様であるPlengは、少しわがままなところがあるけれど音楽の才能もあって天真爛漫なところが魅力。
そんなPlengの家で働くお手伝いさんの娘がWanで、小さい頃から二人は仲良く過ごしていた。
Wanは、Plengのことが好きなことを隠さないが、PlengもWanに友達以上の感情を抱く自分に気づいて戸惑いを感じ、Wanに彼氏を作らせようと行動する。
そんな時、Wanに一目ぼれしたEkが登場。
Ekは、PlengにWanとうまくいくように協力してほしいとお願いするが、WanはそんなPlengに怒りを感じる。
Wanの積極的な行動に、PlengもWanの気持ちを受け入れそうになった矢先、Plengの父親が事業に失敗して自殺。Plengは、お金もなくなり、Wanの実家でお世話になることになる。
しかしWanの両親はPlengに意地悪で、結局PlengはWanに書置きの手紙を残し失踪。
そして十三年後・・・落ちぶれていたPlengは、医者になったWanに再会して‥という話。


とにかくストーリーのテンポがいいし、主役2人の演技や相性がとても良い。
超美人な2人なので、画面がアップになっても、は~っとため息ばかりでる(笑)
タイドラマを見ていると、気温が暑い国なせいか、男女関係なく出演者の肌の露出が多いのよ。でもそれがエロさはなく、体を鍛えているせいか、骨格がとても綺麗なのよ。
顔だけじゃなく、体のラインも美しい・・とほれぼれ。
このドラマの主役2人であるPleng役のSonyaさんは、ドイツとタイのダブル。Wan役のLookMheeさんは、アジアンビューティーって感じで、どちらも比較できない美しさでした。
あと演技も上手なのよ~Wanは、男みたいに戦闘的になるところがすごく上手だし、Pleng役のSonyaさんは演技経験があったからもあるけれど、涙など繊細な演技が魅力的。
それぞれ違った魅力があって、とても楽しめました。



いわゆる当て馬役になるEkは、最初、なんだーこいつ、邪魔だなって少し思ってたんです、ごめん。
よくBLドラマに出演している女子が嫌いっていう人いるけれど、私は今まで一度もそう感じたことなかったんです。
でもGLドラマで、男の当て馬が出てきたとき、キー!邪魔って思ったので、私って男嫌いなのか?って疑問に感じた^^いやでもね、Ekも気の毒な奴なのよ。
最後は親に愛されているって実感できたみたいだけど(Ekのお父さんのキャラ崩壊してたような・・なんで急に最後物分かりよくなった?)、Wanにも結局最初から一度も愛されてなかったし・・でもね、謎のBL展開あったら、Ekも幸せになるんじゃない?もしスピンオフドラマ制作されたら私は彼の幸せを見届けるよ。


当て馬にもならなかったけれど、Plengの従兄さんが、以前みたシェフBLに出演していた彼で、懐かしい!やっぱりカッコいい!と思いました・



あとこの作品には関係ないけど、GAP the seriesなどを制作しているIdol Factoryって、あのLBCのSaint君の会社なんだね!!びっくりした。
そういや最終回あたりに、Saint君が出てたような記憶があるけど、まさか事業主にまでなているとは・・・タイって、俳優さんが二足の草鞋を履いていることが多いけど、成長が著しい国だからみんなやる気があるなあと思いました。

小田菜摘「花嫁の選択 銀の森の姫は風の大地に向かう」

ピーナッツ

小田菜摘「花嫁の選択 銀の森の姫は風の大地に向かう」を読みました。

花嫁の選択1 銀の森の姫は風の大地に向かう (集英社コバルト文庫)
花嫁の選択1 銀の森の姫は風の大地に向かう (集英社コバルト文庫)
集英社
Digital Ebook Purchas

まあまあ、でした。


花嫁の選択シリーズ、第1弾。
コバルト文庫レーベルなので、ティーン向けだと思ってましたが、読んでみるとなかなか政治の駆け引きやら、宗教の葛藤などもあって奥深かったです。


主人公のイリーナは、フレンドルという国の公女で、小さい頃から決められたミハイルという許嫁がいる。
ミハイルは立派な青年に育ち、フレンドルの後継ぎとして遠征から帰国した矢先に、フレンドルなどを狙っているオルドブライという国から姫を嫁がせるようにと言い渡される。
イリーナは、自分ができることは国のために役立つことだと決心して、オルドブライに赴くのだが‥という話。


イリーナが、オルドブライに出向くまでに、オルドブライの国の息子であるアスライと偶然に森の中で出会っていて、悪い気持ちは抱いていません。
だから、イリーナがオルドブライのところに行っても、どうせラブラブハッピーな展開になるんだろうと勝手に思ってましたが、そうではなかった、というのがこの本の面白いところ。
アスライも、自分の出生に葛藤を抱えていて、攻める側の国に立つことの苦しさを感じている。
許嫁のイリーナを送り出さなければならなかったミハイルも、国を背負う責任があるからこそ、彼女を手放さななければならない苦しさがある。
イリーナが主人公で、彼女の視点で物事が描かれているけれど、2人の男性の葛藤や正義もわかるからこそ、自分も読みながら、これどうしたらうまくいくんだ?と考えながら読みました。
そこに宗教の問題まで加わってきて、なかなか複雑です。


正解を出すのが難しいテーマでもあるので、楽しいな~と思いながら読むことはできなかったため、感想はまあまあかな。


最後、アスライは国の王子を退く決断をしたけれど、どうやって生活するんだ?という心配や疑問が出てしまった・・
どうやら続編があるようで、しかも持っているので、続いて読みます。

矢樹純「撮ってはいけない家」

ピーナッツ

矢樹純「撮ってはいけない家」を読みました。

撮ってはいけない家
撮ってはいけない家
講談社
Digital Ebook Purchas

まあまあ・・かな。


最近評判の良い本だと思うのですが、うーん、自分としては楽しく読んだけれど微妙だなと感じるところも多かったです。
人気のあるモキュメンタリーというジャンルなのかな?と思って読み始めたので、雨穴さんや背筋さん系統だと思ってました。
でもそこは違って、こちらはちゃんとした、といったら語弊があるけれど、ミステリ小説でもあります。
雨穴さんや背筋さんは、小説なんだけどエンタメ色が強いイメージなので、どちらも面白い本だけど、そこが少し違うかなと思いました。


制作局で働く佑季は、最近人気のあるモキュメンタリーというジャンルの映像を撮影することになり、上司でもあり昔から懇意にしている小隈のお嫁さんの実家に向かう。
山梨県にあるその家は、古くて雰囲気があって・・という話。


古い家は何となく怖いし、小隈の元嫁が亡くなっていること、小隈の息子が変な夢を見ていることなど、最初から不穏な雰囲気全開で進んでいきます。
さらにその家では、昔から子供が12歳までに亡くなっていたり、二階に上がれないような怪しげな蔵があったり・・
漠然としているけれど、怖いものばかりなのでホラー好きにはたまりません。



私もホラー大好きなので、そういうところは楽しかったんです。
あとミステリー要素もあったりして、その融合が成功しているなと思いました。
ただ、何か・・詰め込み過ぎ?っていうのも否めなくて、結果的に読んだ感想は微妙かな・・に落ち着きました。
美津が超能力というか、何か見えないものが見えるっていう設定も必要ないように感じたし、小隈の息子がその能力を受け継いでいるようで、死んだ人の視点になって夢を見るというのも・・・そんな設定にしたら、何でもありじゃないって思っちゃったんだよね。
さらに卵巣嚢腫の要素も出てきたが、それもちょっとやり過ぎ。
鬼の鏡という設定もな・・そんな鏡はじゃあ、結局誰が作ったの?という感じでした。
鬼の鏡を見たら、嚢腫ができるというのも・・
そういうところがちょっと興ざめだなあと思っちゃったので。