ロレッタ・チェイス「悪の華にくちづけを」

ピーナッツ

ロレッタ・チェイス「悪の華にくちづけを」を読みました。

悪の華にくちづけを (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
悪の華にくちづけを (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

二見書房

面白かったー。


イタリア貴族の血が入ったことで、周囲とは異なる容姿や生い立ちによる激しい気性のため、周囲から恐れられている大金持ちのデイン。

そんなデインの元で放蕩を尽くしている弟を取り戻すため、姉のジェシカがパリにやってくる。

デインは悪魔のようだと噂されている男だったが、ジェシカは一目見るなり恋に落ち、デインも同じで・・という話。


お互い一目ぼれで、心だけでなく体に対してもムラムラしてます。

(海外のロマンス小説の面白いところは、男性だけでなく女性も最初からムラムラしてるんだよね( ´艸`))

だけどデインは恋愛に不器用なだけでなく、自分の容姿に対してもコンプレックスが強かったり、女性に対して不信を抱いているので、なかなか会話も行動も噛み合いません。

ジェシカは結構ストレートに愛情を表現してるのに、こじらせすぎているデインのせいで話が遅々として進まない( ´艸`)

だけどジェシカには恋愛のエキスパートとも言われる祖母がついているし、これまでワンパクな弟たちを育て上げたという自信もあるので、デインに対しても常にドーンと構えてます。

賢いし美しいし気も強いし、非の打ちどころのない女性。激高したときには、ピストルまで出してきて、本当にデインに対して撃ってしまいます。

この小説、かなり人気があったようなんですが、やっぱり読者(女性)はそういう女性像を求める傾向が強いんだろうね。


こじらせながらも、何とか結婚にまでこぎつけるんだけど、その後はデインが過去に娼婦との間に作った子どもが登場。

子どもが登場したときはどうなるかと思いましたが、ジェシカの対応は最高でした。

不遇な環境にいる子どもの状況を一目で見ぬいて、デインに引き取ろうと提案します。

だけどデインは、自分とそっくりな子どもを見て拒否感を感じてしまうという・・イタリアの血が濃くて、周囲からいじめられ、父親からも放り出されたトラウマがあるからね。

結局は子どもを引き取ることで、デインが子供の頃に植え付けられたトラウマからも解放されることになりそうで、良かったです。

タイドラマ「The Water 4 Elements 第2弾」

ピーナッツ

2026年に放送されたタイドラマ「The Water」(4Elementsシリーズ第2弾)全8話を見終わりました。

面白かったー!

Engfaさん×Charlotteさん主演です。


4Elementsシリーズの第2弾になります。


第1弾の感想はこちら


私は、EngfaさんとCharlotteさんが人気だということは何となく知っていたのですが、お顔も拝見したことがなく、演技も今回初めて見たのですが、とても良かったです。

外見はファビュラスな二人なんですが、役柄的には真面目な感じです。

リアルではどんな方なのか知らなかったのですが、このドラマではホテル経営をするワーカーホリックなCEOと、そのホテルに潜入してくる仕事に不慣れだけど頑張る新入社員でした。

でもこのドラマを見ているときに、偶然、Charlotteさんが洋服か何かを販売している動画を見たのですが、もう明るくてノリノリでパリピな感じでした。

やっぱりそっちな感じなのね!と納得しつつ、それではEngfaさんはどんな人なのかなと思っていたら、この前タイではソンクラーンでしたよね。

そのソンクラーンの時に、Engfaさんが水着で水をびっしょりかぶりながら、めっちゃ激しく踊っていました( ´艸`)

私、それを見て、この2人、めっちゃ好き・・!と思いました^^v

こういう明るくてノリがいい人って、大好きです。もうEngfa様呼びだわ・・と。(私はゴージャスだとか、高貴だなって思った方には、つい様付けをしてしまうんです)

役柄と、リアルでは全く違うっていうところが、萌えるんだよね。


そしてドラマですが、Charlotteさんが演じるLadaは、愛人のムスメだということで父親から虐げられている。女性としての価値を全く顧みない、クズな父親と兄貴に囲まれて、可哀そうな境遇で育っています。

クズなだけでなく、経営の才能もないマヌケな兄貴のため情報を盗めと言われ、ライバル会社となるApo(Nam)がCEOを務めるホテルに、新人社員として入り込みます。

Ladaは美人なだけでなく、頑張り屋で優秀なこともあり、Apoは最初からLadaに好感を抱くんだけど、LadaはApoの会社から情報を盗み出そうとしていて・・という話。


とにかくApoが優秀なので、Ladaの素性も最初からわかってますからね。

もういっそのこと、Ladaの父親の会社を手っ取り早く買収して、あの一族を下働きさせればいいのにって、思ってました。


お互い両想いなんだけど、Apoは仕事ができるものの恋愛下手なとこもあって、モダモダするところが可愛いです。

そしてApoのお父さんがとてもいいんだよね!娘にめっちゃ理解があって、娘がLadaのことを好きだとわかると、サポートにノリノリなの。

やっぱり恋愛っていうのは当事者同士の問題だから、周囲が文句を言うのではなく、こうやって静かに支えてくれるのがいいですね。見ていて、とても気持ちが良かったです。


無事に結婚できて、幸せな結婚生活( ´艸`)

Ladaは自分の能力を発揮することができるようになり、ようやく女性として、人間として認められる環境を得ることができて良かったです。


昨夜最終回だったので、ドラマファイナルファンミが開催。

ファビュラスな2人。外面だけでなく、内面からにじみ出る豪華さがあるので、派手な衣装を着なくてもいいんです。こういうシンプルな黒い服でも、輝いている2人。



来週からは、ブーケを渡されたあの人の話が始まります^^

恒川光太郎「箱庭の巡礼者たち」

ピーナッツ

恒川光太郎「箱庭の巡礼者たち」を読みました。

箱庭の巡礼者たち (角川ホラー文庫)
箱庭の巡礼者たち (角川ホラー文庫)

KADOKAWA

Digital Ebook Purchas

とても面白かったです!


大好きな恒川作品・・もうとても面白くてですね・・この本に出合えて良かったと素直に思いました。

恒川作品、どんどん進化しているので、魅了されてやまないです。


いくつかの作品が収録されているのですが、ほんのりリンクがあります。

1つ目の作品、「箱のなかの王国」

これはもうね・・すごいよ。

まだ読んでいない人は、いますぐに読んで!と言いたいくらいです。


急な豪雨が起こった後、主人公の内野くんは、ある箱を拾います。

その箱を開けると、そこには箱庭があって、王国を中心とした市街地や山など人びとが暮らす世界が広がっています。

内野くんは、同級生の絵影久美という女の子と、その箱庭を眺めながら過ごします。

その箱の中の世界では、色んな事件が起こるし、竜が生まれたり、森の中には吸血鬼まで存在しています。

ある時、絵影久美が、この箱庭の中に入る!と言い出します。

その理由はいくつかあるんだけど、1つには、その箱庭の街の中で、連続殺人が起こっているからでした。箱庭を外から眺めている2人には、その連続殺人の犯人が誰かもわかっている。

絵影久美は、これ以上犠牲者を出したくないと言い出し・・・という話。

絵影久美が箱に中に入った後の展開もとても面白い。箱の中と外での情景が描かれます。


そしてさらに続く章では、この話から派生するキャラクターが主人公になったり、SF展開もあったりして、とにかく壮大で凄い!


銀時計の話も面白いし、洞察者の話も最高。

洞察者の話、能力が高すぎるゆえに切ない部分もあるんだけど、自暴自棄になっていた人の人生を明るいほうに導くきっかけにもなったりして、とにかく面白い。

「最適解」という言葉よ・・数学者の間では普通の用語だけど、会話の中で出てくると怖いよ。

そして可愛らしいモックが、最後になるとどんどん怖くなってくる・・恒川作品の凄いところはこういうところだよね。

AIやアンドロイドが存在する世界、そして輪廻転生と、色んな要素がてんこ盛り。

私は輪廻転生の話が大好きなので、最後の最後まで楽しく読みました。

クインフレアは誰なのか、ルルフェルはどうなったのか・・疑問を残すことなく、きっちり話が片付けられていて、かなり満足度が高い作品でした。


ここまではまってくると、恒川作品・・・単行本だけでなく文庫本でも揃えたくなってきたぞ。

高遠琉加「犬と小説家と妄想癖」

ピーナッツ

高遠琉加「犬と小説家と妄想癖」を読みました。

犬と小説家と妄想癖 (ガッシュ文庫)
犬と小説家と妄想癖 (ガッシュ文庫)

海王社

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面白かったです。

久々のBL小説。読書メーターで確認してみたら、1年以上BLを一冊も読んでいませんでした。しかしこのGWに本棚を整理したら、まあBL小説が何百冊単位でありまして・・さすがに自分で買っておきながらぞっとしました。

過去にBLというジャンルがあることを知って衝撃を受けて、これはもっと研究しなければと思い(はまったらとことん突き詰める性格なので)とにかく新刊、中古のべつまくなく買いあさったんです。それが残ってるので・・GW中に、さーっと読んで、これはもういいやというのは処分。好きな作家さんとか、内容もう一度確認しておこうというものは、読んで感想を書いていこうと思います。


高遠琉加さんは、BLを書かれている作家さんの中でも文章力が高いのでお気に入りの作家さんです。

この作品は、最初はウジウジして優柔不断な鮎川にイラっとさせられるのですが、性格的にはずるくもないし、悪い奴じゃないのよ。ただ真面目で臆病で、子猫ちゃんみたいな性格。

自分の気持ちから逃げて逃げて・・でも自覚してからは猪突猛進タイプだし、不破が考えているより未来のことまで見据えている子なんです。

私こういう無自覚に甘え上手な子が大好きなので、最初は鮎川お前甘えるなよ!って思ってたものの、書下ろしの不破視点を読んだら、可愛い~とメロってしまいました。

不破がもう逃がさないぞって思うのも当然だわ。恋愛は振り回されて楽しむのがなんぼですからね。不破も長い片思いが実って良かったなあと思いました。

チョ・ナムジュ「82年生まれ、キム・ジヨン」

ピーナッツ

チョ・ナムジュ「82年生まれ、キム・ジヨン」を読みました。

82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫)
82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫)

筑摩書房

Digital Ebook Purchas

面白かったー!


発売当時はかなり話題になった作品ですし、映画化もされた人気作。

映画の主演は、チョン・ユミさんとコン・ユさんですが、私はまだ見てません。

ただチョン・ユミさん、大好きな女優さんなんだよね。数えきれないくらい韓ドラは見てきましたが、私の中で一番好きな作品が、チョン・ユミさんが主演の「ケセラセラ」というドラマ。

ケセラセラ 韓国OST (MBC)(韓国盤) Various Artists
ケセラセラ 韓国OST (MBC)(韓国盤) Various Artists

GENERIC

おもちゃ

もちろんOSTも持ってる。この作品、世間的にはあまり話題にならなかったかもだけど、大好きだった・・今MV見ても、あぁ・・好きだ・・ってなります。



そしてこの小説。

共感というか、うんうん、理解できるってところが多かったです。

男性は理解できないかもしれないけれど、女性からすると不平等だなってことはすごく多い。もちろん男性も、女性はいいな、ズルいなって思うところがあると思うけれど・・

まずは性犯罪ね。これは圧倒的に男性が加害者であることが多いし、刑罰が甘すぎる。

男って、女から生まれてきて、母親を大事に思っている人って多いでしょ?

好きな女性とか、大事な姉妹とかもいるだろうに、どうして女性にあんな乱暴するんだろう・・不思議でしょうがない。

男性は驚くかもしれないけれど、女性が性被害(程度の差はあれ)に合っている率や、欲望の対象として見られた経験って、想像しているより100倍は多いと考えても大袈裟じゃないと思う。


この小説では、主人公のジヨンの母親世代の男女格差が書かれてたけど、それについては正直驚いた。

女児より男児が望まれるから、女児であれば産まない選択をするとか・・そんなのアリ??

男児を産んで一人前とか・・・意味わからない。

あと教育格差にも驚いた。同じ兄弟姉妹でありながら、兄や弟を勉強させて就職させるために、姉や妹が犠牲になるなんて。こういったところは、日本よりも韓国は性差別が酷かったんだなあとびっくりしました。

でもこういう悔しい思いをしたジヨンの母親世代が、こんなことはあってはならないと立ち上がったことで、今の韓国における女性の教育に対する意識の高さがあるのかなって思いました。


日本でもまだまだあるよね・・

私がイギリスにいたとき、日本からの留学生で、まあまま優秀な子と知り合ったんだけど、てっきり帰国したら院に進むと思ってたのに、親が反対するから大学までしか出られないって。

私それを聞いて唖然としました・・・親が経済問題抱えているのならまだしも、地方ながらも大きな銀行の支店長だったんですよ、その父親。それなのに女だから、勉強は大学まででいいって??はあ??って思ったわ。いつの時代だよってね。

確かに院は研究だけじゃなく、TAもしなきゃらならないし、小さな学会だったら下働きもしなきゃいけないしバイト掛け持ちは無理かもしれない。だけど親として子どもの未来を、女性だからで区切ろうとする人がいることに、私びっくりしました。


あと姉が娘を出産したとき、姑に男の子だったらって言われたというのも聞いてびっくり。

男を産んで跡取りにしたかったのか?そんな大層な家でもないだろうに(って私は一人で毒づいていた^^)


だけど面白いのが、日本でも韓国でも、その他の国でも、男性優位を世間的には感じることが多くても、家庭内では女性が強いことが多いってことだよね。

そして性犯罪を起こす変な男もいるけれど、ほとんどはまともな人が多いっていうこと。

これは性別に限らずだけど、怖い事件が起きたりすると、そればっかりクローズアップされて、変な人多いって思いがちだけど、実際はそういう人がすごく少ないってこと。

でも少ないけれど、そういう存在がいるってことが、気持ちが不安になってくると怖いなあと思っちゃいます。